「膵負荷状態」の話(その2)

掲示板より

時間的余裕が出来ましたので、再び投稿させて頂きます。
「膵負荷状態」は何の為に存在するのか?について考察を加えてみました。
膵臓そのものに対しては、膵炎・膵がん・進行した糖尿病等を防ぐ為の注意信号とも言えますし、それ以外の場面でも身体を守る為に忘れてはならない大切なサインと考えられます。
胆嚢結石は膵炎の原因となる場合もありますが、逆に「膵負荷状態」の繰り返しの結果とも推定されますし(昨年話題となった某有名サッカー選手の胆嚢炎+“胆泥貯留”という報道内容も「膵負荷状態」が疑われます)、尿路結石(意外にもメタボ体型でない方々にも認められます)も処理能力を上回る食事(食べ過ぎ)が関係しており、当然「膵負荷状態」も存在する筈です。
風邪の繰り返しや熱や咳嗽の持続等は「膵負荷状態」の存在を意識せずに経過したことが一因であるとも考えられますし、糖尿病患者に見られる「シックデイ」は正に「膵負荷状態」そのものかもしれません。
「膵負荷状態」では身体のあちこちに炎症(むくみ)を生じます。例えば、頭痛や精神的不安定等は脳のむくみが、耳鳴・めまい・聴力障害等は内耳のむくみが関わっている可能性が考えられ、皮膚や気管等のむくみがアレルギー症状を生み、繊維筋痛症等の原因不明・難治性の疾患でも「膵負荷状態」からの炎症が関わっている可能性が考えられます。そして、これらの“異状”に早めに気付き、“お腹(膵臓)の安静”を意識することが非常に大切であると言えますし、現在「膵臓」で悩んでおられる方々の問題解決にもつながって行く筈です。
「膵負荷状態」を食い止める為には食べ過ぎ・飲み過ぎを防止することは勿論ですが、根本的な身体の“強さ”(小児期の体質は特に重要です)を知っておくこと、消化能力が低下する場面(ストレス・不眠・環境の変化・頑張り過ぎ・運動不足・女性の生理期・年齢等)を理解しておくこと、そして、体力の限界を不鮮明にするもの(薬・アルコール・ホルモン・運動習慣・若さ等)を意識した日常をこなす等の対応が必要となります。
「膵負荷状態」は今迄抱いていた「膵臓」とは次元が異なります。ですから、多くは診断に至らず、不安や混乱の原因にもなりかねません。しかし、病気ではありませんので、早めにこれに気付くことが出来れば、多くの方々の“問題”は解消されて行く筈ですし、「膵臓」で悩んでおられる方々にも良い結果がもたらされるでしょう。
“転ばぬ先の杖”のような「膵負荷状態」を意識し、十分理解して行くことが健康維持の為に非常に重要と言えます。
「膵臓」に対する意識改革が必要でしょう。

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