「膵負荷状態」の話(その17)

掲示板より

暫くの間、「膵負荷状態」(私見)についての書き込みから遠ざかっておりましたが、この半年間の投稿内容を拝見させて頂くと、膵炎症状からの脱却を図ることが最終目標と思っておられる方が大半であるという印象を持ちました。

「様々なケースでの膵臓の動き」を診てきた小生が感じる膵臓とは、弱くなった(あるいは生まれつき弱い)身体・お腹を意識させることから始まり、今の体力・消化能力に合った生活・食事に軌道修正させ、最終的に、その後の人生の健康を確認出来るまで導き手として働き続ける存在であると実感しています。これは小さい頃から子供を見つめ続ける母親にも似て非常に有難く、決して疎かには出来ません。そして、膵臓で悩んでおられる方への働きかけだけに留まらず、周囲の関わりのある方たちに対しても理解・協力を訴え続けます。

様々な不定愁訴や精神的な不安定も「まだまだ」と母親は言っているのかもしれません。以前から述べておりますが、血液での膵酵素の上昇や膵臓近辺の痛みの自覚等は「膵負荷状態」の中でも重い方に入ります(それでも膵臓の診断には至らないことが多いようです)。明らかな膵炎や糖尿病のケースでも膵臓の状態を正確に把握出来ていないことを知っておくべきでしょう。

膵臓は早い段階からちょっかいを出している筈ですので、おかしければ「お腹も十分休める」ことが大切で、自己防衛にもつながります。
軽症・早期の段階から(症例によっては小児期から)ご自分の身体・お腹の強さ・弱さを知り、限界を超えぬ対応を常に意識することが出来れば、膵臓の訴えは少なくなる筈です(お腹の中のお母さんも安心してちょっかいを出さなくなるでしょう)。

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